茨木市議会議員 塚 理(つかさとる)
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(特集)子ども達に何を残してあげられるのか?

体や命はみんなのもの(命のバトン)−HIVについて−

 私は医療関係者の一人として、現在も時間があれば医療現場を歩かせていただきます。その際に医師から寄せられる声のひとつはHIVについてです。「日本のHIVの取り組みはブームで終わった。先進国の中で増加の一途を辿っているのは日本だけだよ。」このような声を多くいただきます。私もサラリーマン時代からボランティア活動を通じてHIVの啓発活動には様々な協力をしてきました。また、議員になり、自費でタイに渡り(世界で唯一、HIVの封じ込めに成功した国)現状を見、様々な政策を勉強してきました。ここで一番感じたのが、日本もタイもHIVで一番辛い目に遭うのは子ども達であるということでした。「HIVに感染して人生が一変した。」「両親がエイズで死んでしまった。」「差別を受ける。」このような声をたくさん聞きました。

 ではこの状況を少しでも改善し、タイと同じように日本もHIVを封じ込めるためには何が必要なのでしょうか。それは、正しい啓発活動がなされることです。タイでは、まず徹底したHIVの啓発活動を始めました。日本はどうかと言うと、行き過ぎた性教育の反動でHIVについて、正しく教育をする機会が減っているように感じます。また、誤った個人主義が普及し、自分の体や命は自分だけのものとの認識が広まっているのも原因ではないかと考えます。体や命はお祖父さん、お祖母さん、お父さん、お母さんからもらった大切な贈りものではないでしょうか。自分ひとりでも欠けてしまえば、次ぎに繋がる命のバトンは渡せないことを知ってもらいたいと考えます。例えば今、ニューヨークでは夜10時を過ぎるとテレビのテロップに「子ども達は今どこにいますか。」という言葉が流れるようになっています。今の茨木市での子ども達の行動はどうでしょうか。

 何も条例や規則だから守るのではなく、本当に子ども達のことを考えた際に、私達大人は子ども達の人生が有益になる方向に導いてあげるのが役割ではないでしょうか。これはHIVだけの問題ではありませんが、まずは、子ども達の身近に、HIVの問題があることも知っていただきたいのが私の想いです。

 
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